現在広告などでも多く見かけるマウスピース矯正について今回はお話ししていこうと思います。
マウスピース矯正は透明なマウスピースを使用した矯正治療の方法で、最近では非常に人気を集めています。従来のワイヤー矯正に比べ、目立たないため、見た目を気にする方や成人の患者に特に支持されています。ここでは、インビザラインの仕組みやメリット、注意点について詳しく解説します。
1.マウスピース矯正 の仕組み
マウスピース矯正では、患者の歯型を元に作成した一連の透明マウスピース(アライナー)を使用します。これらは、歯を少しずつ移動させるために設計されており、通常は1〜2週間ごとに新しいマウスピースに取り換えます。
治療の流れには以下のステップがあります
– 初診・診断:矯正歯科医が口腔内の検査を行い、治療計画を立てます。
– 3Dシミュレーション:デジタルスキャンを通じて、治療前後の歯の位置をシミュレーションし、どのように歯が移動するのかを視覚的に確認できます。
– アライナーの作成:シミュレーションを元に、患者専用のアライナーが作成されます。
– 治療開始:アライナーをつけて、段階的に歯を移動させます。
2. メリット
いくつかの大きなメリットがあります。
– 目立たない:透明な素材で作られているため、装着していてもほとんど目立ちません。
– 快適さ:ワイヤー矯正に比べて装置が平滑で、口内への刺激が少なく、テンションを感じにくいです。
– 取り外し可能:食事や歯磨きの際には簡単に取り外しができ、口腔衛生を保ちやすいです。
– 治療計画が明確:3Dシミュレーションによって、治療の進捗や結果を事前に確認できるため、安心感があります。
3. デメリット
一方で、いくつかの注意点もあります。
– 自己管理が必要:マウスピースは1日20〜22時間の装着が推奨されており、忘れてしまうと治療が滞る場合があります。
– 適応症が限られる:複雑な不正咬合の場合には、ワイヤー矯正の方が適している場合もあります。
– 治療期間が長くなることも:症例によっては、ワイヤー矯正よりも治療期間が長くなる場合があります。
4. 治療期間と通院頻度
マウスピース矯正の治療期間は個人差がありますが、一般的には1年から2年程度です。定期的に通院して進捗を確認し、必要に応じて治療計画を調整します。
5. 治療後のケア
マウスピース矯正治療終了後も、保持装置を使用することが推奨されます。これにより、歯が元の位置に戻るのを防ぎ、美しい歯並びを維持できます。
まとめ
マウスピース矯正は、目立たず快適に歯並びを整える現代的な矯正治療法です。透明なマウスピースで行うため、日常生活にも違和感が少なく、多くの人々に支持されています。
歯並びの状態によっては適応外の場合もございますので、ぜひ一度ご相談だけでもお気軽にお越しください。
宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也