皆様、こんにちは!
「歯周病を放っておくと歯が抜ける」というのはよく知られた話ですが、実は今、世界中の研究者が注目しているのは、歯周病と「認知症(アルツハイマー型)」の密接な関係です。歯ぐきの健康を守ることは、あなたの「大切な記憶」を守ることに直結しているのです。
脳の中から歯周病菌が発見された?
近年の衝撃的な研究報告によると、アルツハイマー型認知症で亡くなった方の脳内を調べたところ、多くのケースで**「P.g.菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス)」**という代表的な歯周病菌が検出されました。
本来、脳には有害な物質が入らないようにする「関門」があるのですが、歯周病によって歯ぐきで慢性的な炎症が起きると、その細菌や毒素が血管を通じて全身を巡り、脳にまで到達してしまうと考えられています。脳に侵入した歯周病菌は、認知症の原因物質とされるタンパク質「アミロイドβ」の蓄積を促進させ、神経細胞を破壊してしまうリスクがあるのです。
「噛むこと」が脳を活性化する
また、歯周病で歯を失うこと自体も認知症のリスクを高めます。私たちは、噛むことで脳の「海馬(記憶を司る部位)」に刺激を送っています。歯が減って噛む刺激が少なくなると、海馬が萎縮しやすくなることが分かっています。
つまり、歯周病対策は、以下の2つの意味で最強の認知症予防になります。
* 細菌の侵入を防ぐ: 脳への毒素の流入をカットする
* 噛む力を維持する: 脳への刺激を送り続ける
未来の自分へのプレゼント
「まだ若いから大丈夫」と思っていませんか?認知症の芽は、発症する20年以上前から静かに育つと言われています。40代、50代からの徹底した歯周病ケアは、将来の自分に対する最高の投資です。
当院では、精密な細菌検査を行い、脳に悪影響を及ぼす可能性のある悪玉菌の除去に力を入れています。「最近、物忘れが増えたかな?」と不安になる前に、まずは「お口の掃除」から始めてみませんか?
宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也
