こんにちは。宇治市の中村歯科医院、院長の中村航也です。

残念ながら歯を失ってしまった場合、「そのままにしておいてはいけない」ということはご存知かと思います。歯を失ったまま放置すると、残りの歯が傾いたり、噛み合わせが崩れたり、顔貌にまで影響を及ぼします。

今回は、失った歯を補うための代表的な3つの方法（インプラント、入れ歯、ブリッジ）について、それぞれの特徴と選び方のポイントを解説します。

⚖️ 3大「欠損補綴（ほてつ）」のメリット・デメリット比較

①インプラント

・顎の骨に人工歯根を埋め込む

・噛む力が強く、自分の歯に近い感覚。

・他の歯に負担をかけない。

・外科手術が必要。(自費診療)

②ブリッジ

・両隣の歯を削って橋をかける

・固定式で違和感が少ない。

・比較的安価（保険適用の場合）。

・健康な両隣の歯を削る必要がある。

③入れ歯（義歯）

・取り外し式の装置

・治療費用が抑えられる（保険適用の場合）。

・噛む力が弱い。異物感や違和感が出やすい。

👨‍⚕️ 歯周病専門医から見た治療法選択のポイント

どの治療法を選ぶかは、費用や見た目だけで判断すべきではありません。

特に、歯を失う原因の多くは歯周病です。インプラントを入れたり、ブリッジを装着したりする「土台」となる歯茎や骨が健康でなければ、せっかくの治療も長持ちしません。

私ども歯周病専門医は、欠損部の治療を行う際にも、まずお口全体の歯周組織の状態を最優先で診断し、必要であれば歯周病治療を先行させます。これは、治療後の歯を長く守るために最も重要なことです。

治療法の選択は、患者様のライフスタイル、ご予算、そして何よりもお口の中の健康状態を総合的に考慮して決めるべきです。

「どれを選べばいいか分からない」「自分に合う治療法を知りたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。検査結果に基づき、あなたにとって最適な選択肢を一緒に考えていきましょう。

宇治市　中村歯科医院院長　歯周病学会専門医　中村航也