COLUMN

医院コラム

こんにちは!

最近よく見かける「ホワイトニング歯磨き粉」。ドラッグストアやCMでも「白い歯に!」というキャッチコピーをよく見かけますよね。

でも、本当に歯が白くなるの?って気になったことはありませんか?

今回は、ホワイトニング歯磨き粉の効果について、分かりやすく解説していきます!


⚪︎そもそも「ホワイトニング」って何?

実は、「ホワイトニング」には2種類あります。

1. 歯の表面の汚れを落とす→ ステイン(着色汚れ)除去


2. 歯そのものの色を明るくする→ 漂白(ブリーチング)

多くのホワイトニング歯磨き粉は、1番目の「表面の汚れを落とす」タイプ。

つまり、コーヒーや紅茶、タバコなどによる着色を落とすことが主な目的なんです。


⚪︎歯磨き粉のホワイトニング成分とは?

ホワイトニング歯磨き粉には、以下のような成分がよく使われています

研磨剤(シリカなど):歯の表面の汚れをこすり落とす

ポリリン酸ナトリウム:ステインを浮かせて落とす

ハイドロキシアパタイト:歯の表面をコーティングし、汚れの付着を防ぐ

これらは漂白剤ではないので、「歯の色そのものを変える」わけではありません。


⚪︎結論:ホワイトニング歯磨き粉の効果は「あるけど、限界あり」

■ 効果が期待できる人:

・お茶、コーヒー、赤ワイン、タバコなどによる軽度の着色汚れがある人

・本来の歯の白さに戻したい人


■ 効果が出にくい人:

・元から歯の色が黄みがかっている人(加齢や遺伝)

・医療レベルの白さを目指している人

つまり、「本来の白さに戻す」という意味では効果がありますが、漂白効果までは期待できないというのが正直なところです。


⚪︎本気で歯を白くしたいなら?

歯科医院で行うプロのホワイトニング(ブリーチング)は、歯の内部の色素まで分解して白くすることが可能です。

自宅で使える「ホワイトニングジェル+マウスピース」なども選択肢のひとつ。


⚪︎まとめ

ホワイトニング歯磨き粉は、「歯を本来の白さに戻す」ことには効果があります!


日常ケアとプロの力、どちらもうまく使って、清潔感のある白い歯を手に入れましょう!


宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也