COLUMN

医院コラム

 

歯周病については、多くの人が気になる疑問を持っています。ここでは、特に多く寄せられる質問に答えます。歯周病の基本から予防、治療に至るまで、簡潔に解説します!

 

Q1: 歯周病とはどんな病気ですか?

A:
歯周病は、歯を支える組織(歯茎や歯槽骨)が破壊される病気です。歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因で、放置すると歯がぐらつき、最終的には抜け落ちることもあります。
初期段階では歯茎が赤く腫れたり、出血する「歯肉炎」として現れ、進行すると「歯周炎」に発展します。

 

Q2: 歯周病はどんな人がなりやすいですか?

A:
以下の条件に当てはまる方は、歯周病リスクが高まります:

  • 不十分な口腔ケアをしている
  • 喫煙者
  • 糖尿病などの持病がある
  • ストレスを抱えている
  • 偏った食生活(特にビタミン不足)
  • 遺伝的に歯周病になりやすい傾向がある

 

Q3: 歯周病の初期症状は何ですか?

A:
歯周病の初期段階でよく見られる症状は以下の通りです:

  • 歯磨き時の出血
  • 歯茎の腫れや赤み
  • 口臭の悪化
  • 歯茎の痒みや違和感

これらの症状があれば、歯科医院でのチェックをおすすめします。

 

Q4: 歯周病は治りますか?

A:
歯周病の進行度によります。

  • 初期段階(歯肉炎): 適切なケアで完全に治ります。
  • 進行した段階(歯周炎): 破壊された歯槽骨は基本的に元に戻りませんが、専門的な治療で進行を止め、健康な状態を維持することが可能です。

 

Q5: 歯周病を予防するためにはどうすればいいですか?

A:
以下の習慣を取り入れましょう:

  1. 毎日の歯磨き(正しい方法で2回以上)
  2. デンタルフロスや歯間ブラシを使う
  3. 定期的に歯科医院でクリーニング(スケーリング)を受ける
  4. 喫煙を控える
  5. 栄養バランスの良い食事(ビタミンCやカルシウムを摂取)

 

Q6: 歯周病はどれくらいの頻度で歯科検診を受けるべきですか?

A:
一般的には6ヶ月に1回の歯科検診が推奨されます。
ただし、歯周病のリスクが高い方や既に治療を受けている方は、3〜4ヶ月ごとの検診が望ましい場合もあります。

 

Q7: 歯周病は全身に影響を与えますか?

A:
はい、歯周病は以下の全身疾患と関連があることが分かっています:

  • 糖尿病(歯周病が悪化すると血糖値のコントロールが難しくなる)
  • 心疾患(歯周病菌が血管に影響を与える)
  • 認知症(慢性的な炎症が関与している可能性)
  • 妊娠中の早産や低体重児出産リスク

歯周病の治療は、全身の健康維持にもつながります。

 

Q8: 歯周病と口臭は関係がありますか?

A:
あります!歯周病菌が歯茎に炎症を起こすと、硫化水素などの悪臭成分が発生し、口臭が強くなることがあります。適切なケアと治療で口臭を改善できる可能性があります。

 

Q9: 歯磨きだけで歯周病は防げますか?

A:
歯磨きは重要な予防策ですが、歯磨きだけでは不十分です。歯と歯の間の汚れはデンタルフロスや歯間ブラシを使わないと除去できません。また、歯石は歯磨きでは取れないため、定期的に歯科医院でのクリーニングが必要です。

 

Q10: 喫煙は歯周病にどう影響しますか?

A:
喫煙は歯周病を悪化させる大きな要因です。

  • 歯茎の血流が悪くなり、炎症が進みやすくなる。
  • 喫煙者は非喫煙者に比べて、歯周病の進行が2〜3倍早いとされています。
    禁煙をすることで歯周病リスクを大幅に減らすことができます。

 

Q11: 歯周病治療は痛いですか?

A:
治療の内容によりますが、多くの場合は軽い不快感がある程度です。

  • スケーリングやルートプレーニング: 一部の人は痛みを感じることがありますが、麻酔を使うことで緩和できます。
  • 外科的治療: 麻酔を使用するため、処置中の痛みはありません。治療後に軽い痛みを感じることはありますが、適切なケアで緩和されます。

 

まとめ

歯周病は、早期発見・適切なケアで予防・改善が可能な病気です。気になる症状がある場合は、放置せず早めに歯科医院で相談しましょう。定期検診と毎日のセルフケアが歯の健康を守るカギです!