COLUMN

医院コラム

皆さんは歯を抜いた経験はありますか?
親知らずや歯周病、虫歯などで抜歯するケースがございます。


抜歯をすると、歯があった場所に穴が空いてしまいます。
歯は骨に支えられていますが、歯を抜いてしまうと骨が吸収されて抜いた場所だけ凹んだように見えます。


抜いた場所にインプラントやブリッジをするとなると、どうなるでしょう?
インプラントにする場合、インプラントを埋入したいところに十分に骨がないと、インプラントは埋入することはできません。また、インプラント埋入後もどうしても骨は、吸収してしまうため、骨を足して、十分な骨を獲得し、凹みを防がなければなりません。
ブリッジの場合、骨が少なく凹んだ部分が大きいと、ダミーの歯を大きくしないといけません。
ダミーの歯が大きくなると、被せ物と歯肉の境目のラインが他の歯と合わなくなり、見た目が悪くなります。


そこで骨がなくなるのを防ぐために行う〝ソケットプリザベーション〟が骨吸収を抑える治療で有効的です。
ソケットプリザベーションとは、骨の吸収を防止するために、抜歯をしたその時に、抜歯窩に人工骨や骨補填材などを抜歯窩に入れて、骨の吸収を抑え凹みを予防する治療法のことを言います。


骨ができるまでに約3ヶ月ほど時間がかかるため、定期的に来院していただきレントゲンやCTで確認していきます。


抜歯する必要がある方は是非この治療方法も頭の片隅に入れていただくといいと思います。
ご来院いただいた患者様に必要な治療か否か、カウンセリングをしっかり行いベストな治療を探していきます。
是非お気軽にご相談ください。


宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也