段々と冬の兆しが見え、上着が欠かせなくなりましたね。
夏の日の水道のお水は少しぬるく飲んでも違和感がなかったと思いますが、気温が下がった時のお水を口に含むとキーンとしみることはありませんか?
今回は知覚過敏についてお話ししていこうと思います。
知覚過敏は、冷たい食べ物や飲み物を口にした時、歯磨きをした時などに「しみる」という症状が認められます。「キーン」と表現されるように鋭い感覚が生じることもあり、虫歯と思われる方もいらっしゃいますが虫歯菌に感染している訳ではないのでご安心ください。
知覚過敏は徐々に症状を感じる方が多いのですが、なぜ知覚過敏になってしまうのでしょうか?
・強い力で歯磨きしている
・歯茎が下がっている
・歯ぎしりや食いしばりの癖がある
・歯が欠けている
・ホワイトニングによる副作用
原因としてこれらがあげられます。
歯周病や加齢によって歯茎の後退は、歯の根(歯根面)を露出させます。歯根面にはそもそもエナメル質が存在していないことから、外からの刺激を受けやすくなってしまいます。そのため、歯茎が下がるとしみてしまいます。
知覚過敏の治療法として以下の4つがあげられます。
①知覚過敏用の歯磨き粉の活用
②薬の塗布・コーティング
③マウスピースを用いた治療
④神経を抜く処置
④は最終手段ではあるので、まずはお薬などを塗り様子を見てもらいます。歯ぎしりなどが原因の方はマウスピースを使い対処療法します。
進行すると神経を抜かないといけないという事もあります。少しでも気になる方は是非ご来院いただき、ご相談ください。
宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也