前回のブログでは歯周病進行度によっての治療法(治療の流れ)についてお話しさせていただきました。
今回は歯周病重度で出てきた外科処置(外科的手術)についてお話ししていきます!
歯周病の外科的手術には大きく分けて2種類あります。
①フラップ手術
②歯周組織再生療法
です。
では、一つずつ解説していきます。
①フラップ手術
フラップ手術とは、歯茎を開いて歯の根の先まで目で見える状態にしてて細菌や歯石など歯周病の原因となる汚れを徹底的に除去する手術です。
そうすることにより、歯ぐきが歯根面に再付着し、歯周ポケットが浅くなります。
ただ、部位によっては治療後に歯ぐきが下がって歯が長く見えるというリスクもあるため、必ず歯科医師と十分に相談した上で手術を行うことをオススメします。
治療の流れ
部分麻酔→歯茎の切開→歯の根に付着した細菌や歯石の除去→縫合
②歯周組織再生療法
歯を支える骨が溶けてしまうと、フラップ手術をしたとしても骨は再生されません。
骨を再生させる手術が歯周組織再生療法と言います。
代表的なものはGTR法、リグロスやエムドゲイン、骨移植です。
患者様によって適用があるため、歯科医師と十分に相談した上で治療法を決めることをおすすめします。
医療も少しずつ進歩していき、今では骨を再生させることが可能になりました。
しかし、身体への負担はどうしてもかかってしまうため歯周病を放置せず、歯科医院に通いましょう!
次回が最後になります。
歯周病にならないためのお話をしていきます!
お楽しみに。
宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也