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医院コラム

あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、PMTCという言葉をご存知でしょうか?


PMTCとは【プロによる機械的歯面清掃】のことをいいます。


P→プロフェッショナル(歯科医師、歯科衛生士)

M→メカニカル(機械的)

T→トゥース(歯)

C→クリーニング(清掃)

を略したものです。


PMTCではどんなクリーニングをするのかお話ししていきます!


①歯面に付着している汚れを落とす

歯石がついている場合は、機械や手用の器具を使って歯石を除去します。その後歯科専用の電動歯ブラシのようなもので、歯面にこびりついている汚れを落とします。

こうすることにより、お口の中で繁殖している細菌が作る、「バイオフィルム」を剥がすことができます。


②歯間部の汚れを落とす

フロスや歯間ブラシを使って汚れを落とします。

歯並びや口腔内の状況によってフロスか歯間ブラシを選択します。

大人になると歯面より歯と歯の間からの虫歯が出来やすくなります。

また、歯の間に汚れが残っていると歯周病菌も繁殖しますので、虫歯だけではなく歯周病にも罹患してしまう可能性が高くなるのです。


フッ素を塗る

歯科医院では、9,000ppmという高濃度のフッ素を塗ることができます。


普段の歯磨きで低濃度のフッ素を歯面に取り入れ、定期的にPMTCを受けた時に高濃度のフッ素を取り入れることで、より沢山のフッ素を取り込むことができ、歯面の強化に繋がります。白濁(はくだく)と言って「穴は開いていないけれど虫歯になりかけている部分」は、このフッ素塗布を続けることにより、虫歯を進行させずに済むこともあります。


これらの流れをPMTCといいます。


定期的に行うことにより、歯面がツルツルになり虫歯や歯周病の予防につながります。

そしてフッ素は歯そのものを強くしてくれるため、虫歯に溶けにくい歯にしてくれます。


お子様だけでなく、大人の方にもフッ素は大変おすすめです。


気になる方は是非一度ご来院ください。


宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也