COLUMN

医院コラム

皆さんはこれまで抜歯の経験はありますか?


虫歯や歯周病、外的要因によって歯がなくなってしまった方は少なくありません。


今回は歯がなくなると記憶力が低下するお話をしていこうと思います。


年齢を重ねると、自然と記憶力も悪くなるものですよね。


実は、記憶力の低下は、加齢のせいだけではないことがわかってきました。

5580歳の人を対象にした実験で、歯の本数と昔の記憶との相関関係を調べました。

その結果、天然歯が多い人は、歯を失ってしまった人より、過去の記憶力や認識力、情報を記憶する能力が勝っているという事が分かったそうです。


でも、どうして天然歯が少ないと、記憶力など脳の機能が低下してしまうのでしょうか?

それは、天然歯を人工歯にすると、歯の感覚が落ち、脳への信号も減ってしまうからなのです。


また、天然歯の方が、人工歯より噛む力が大きいので、脳への血流が増え、広範囲にわたって脳の活動が活発になるのです。


さらに、歯を失うことで、食生活が変わることがあります。

すると、脳の活動に必要な栄養素が十分に摂取できず、記憶力が低下するのではないかとも言われています。

自分の歯でしっかり噛んで食べるという事が、脳の活性化を促す事になります。

歯を失うことで認知症患者が増えているという研究もあります。


現代の医療は日々進歩していますが、歯は2度と生えてきません。

皆さんの口の中を守れるのは、歯科医師歯科衛生士の力だけでは難しいのです。


日頃のセルフケアが歯を残していく重要な鍵になるので、是非正しい磨き方でお掃除しませんか?


皆様のご来院お待ちしております。


宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也