COLUMN

医院コラム

お子さんの歯が生えてくると、すきっ歯で生えてきます。


将来の歯並びが心配と思った経験がある保護者様は沢山いらっしゃると思います。

お子さんの歯のすきっ歯は大抵が正常です。


永久歯と乳歯の大きさを比べてみると、もちろん大人の歯の方が大きいと思います。

もしくは、ご自身の歯とお子さんの歯を見比べてみてください。
1つ1つの大きさは全く違いますよね?


これは永久歯が生えてくるためのスペースを補う、発育空隙と言われるものです。

発育空隙があることで、永久歯との生え変わりがスムーズに行われます。


この隙間が無いと、永久歯が生えてくるスペースが足りなくなります。

電車で例えると、10人掛けの座席に子供が座ると一人一人の間隔に隙間ができますよね!


もしお子さんの歯がすきっ歯ではなく綺麗に並んでいたら、スペースが足りておらず要注意です!

スペースが足りずに起こってしまう障害は歯並びだけではありません。

⭐︎乳歯が抜ける前に永久歯が生えてしまう
乳歯が抜け落ちるためには、永久歯が下から押してあげる力が必要不可欠です。


しかし、スペース不足のために出てくる位置が本来の場所からズレてしまうと、乳歯の根っこを吸収ことが出来ずに、乳歯が抜けていないのに内側から永久歯が生えてくる状況を作ってしまうのです。
歯そのものの大きさ、上顎の大きさ、下顎の大きさのバランスが綺麗な歯並びのために重要なポイントとなります。


しかしスペースが十分にあったとしても、日常の口腔習癖により歯並びが悪くなってしまうこともあります。


・指しゃぶり(4歳以上の場合)
・爪を噛む
・お口ぽかん
・口呼吸
・舌を前に出す
・唇を巻き込む
・うつ伏せ寝
・頬杖


大人でもしてしまう人は沢山います。癖になってしまうと治すのに苦労するので早いうちに声かけをしましょう!


その他にもお子さんのお口の中で不安なことが有ればいつでもご相談ください。


宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也