COLUMN

医院コラム

日常的に毎日ガムを噛んでいる方もいれば、あまり噛まない方もいらっしゃると思います。


ガムを噛む事で得られるメリットデメリットについてご紹介していこうと思います。


メリット


1,唾液を分泌を促進

ガムをかむことで唾液が分泌されやすくなり、唾液には溶かされた歯の表面を再石灰化してくれるミネラルを含んでいます。

また、唾液が分泌されると、お口の中のPHを一定にする働きをもっているため口腔内の酸性度を下げ、虫歯になりにくい環境にしてくれます。


2,脳の発達、認知予防

血液が送り込まれることで脳は刺激を受け、噛めば噛むほど脳は活性化されます。

また、脳の中で動作を司る「運動野」と、感覚を司る「感覚野」のそれぞれ3分の1は、口と密接につながっています。つまり、口からの刺激が、脳の広い範囲に影響を及ぼすのです。


3,胃腸の働きを活発化

唾液の分泌が促されると唾液に含まれるアミラーゼと呼ばれる酵素が、食べ物に含まれるでんぷんを分解し、胃で消化されやすい状態にします。


4,顎の成長発育

近年あまり硬い食べ物を食べる事が少なくなってきており、噛む回数も減ってきているため顎も育ちにくいです。

ガムを噛むことにより、顎と筋肉を鍛えることで歯並びや顔立ちを良くする事ができます。


デメリット


1,歯が削れる

長い間(1時間以上)ガムを噛んでいると歯が擦り減り、噛み合わせが合わないなどの症状が出る事があります。


2,虫歯になってしまう

砂糖の入っているガムを習慣的に噛んでいると虫歯になる事があります。

予防方法として甘味成分がキシリトールで出来ているとキシリトールはミュータンス菌が利用できません。このため強い酸を放出できず、菌の数も増えにくくなるので虫歯になりにくいです。

(コンビニに売られているキシリトールは甘味成分がキシリトール以外に入ってるため、虫歯になる)


ガムは噛む事で得られるメリットが多いという事がお分かりいただけたかと思います。


噛む時間とキシリトール100%のガムを噛んでもらう事でデメリットを解消できます。


キシリトール100%のガムは歯科専売で扱っていますので、気になる方は是非お声がけください。


宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也