COLUMN

医院コラム

寝ている間のことはなかなか自分では分からないものですが、ご家族からいびきをかいていると指摘されたり、ご自身のいびきで目が覚めたことがある方もおられるのではないでしょうか?


基本的にいびきの原因には骨格や体型、舌の大きさが強く関わっています。


ただ、それ以外に加齢も関係しているのです。なぜかというと、加齢による筋肉の衰えは舌にも影響してきます。舌の筋肉が衰えると舌が喉の奥に入ってしまう「舌根沈下」という現象が起こります。そうすると気道が狭くなっていびきをかきやすくなってしまうのです。


そこで試してみてほしいのが舌の筋トレです。今までもお口周りの筋肉のトレーニングなどをご紹介してきましたが、舌も大事なからだの一部ですのでぜひ試してみてください。


方法としては、お口を開けて舌を思いっきり前に出して5秒キープする、口を閉じたまま舌で歯の表面と歯茎を舐め回すようにゆっくり回転させる、口を大きく開けて「あーいーうーえーおー」と言いながら顔と口の筋肉を動かす、といったものがあります。3回ずつくらい繰り返すといいでしょう。


ご自身やご家族の快適な睡眠のためにも無理のない範囲で少しずつ始めてみてください。


宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也