COLUMN

医院コラム

昨年のコロナ感染拡大以来、これまでとは違う暮らし方を強いられている方も少なくないと思います。

歯科として注意が必要なのは、ストレスなどを原因とする歯ぎしりや食いしばりです。

歯ぎしりはただ音がうるさいだけではなく、歯へのダメージが大きいのです。

普段は、上下の歯は離れているのが正常です。ところが、歯ぎしりや食いしばりは、上下の歯が強い力で接するため、歯を支える骨にダメージを与えたり、歯がひび割れたりする原因となっています。それによって、歯周病が悪化(咬合性外傷)してしまうケースもあります。

歯周病はお口の中だけの病気ではなく、肺炎や心筋梗塞、脳卒中、糖尿病を悪化させるということがわかっています。

食いしばりは音が出ることもなく静かに歯にダメージを与えます。自分ではなかなか気づかないのですが、起床時に舌の横に歯型がついている場合は食いしばりの可能性が高いといえます。

食いしばりや歯ぎしりは専用のマウスピースを装着することで予防ができますので、心当たりのある方は歯科を受診しましょう。

宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也