インフルエンザの予防接種の季節となりました。手洗い、マスクはコロナの影響でかなり徹底されていますが、もう1つ、重症化予防に欠かせないのかお口のケアです。
東京歯科大学の奥田名誉教授による研究では、デイケアに通う65歳以上の高齢者に対して、1.週1回の歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループ 2,ご自身でいつも通りに口腔ケア(歯磨き等)をしてもらったグループ、に分けました。
歯科衛生士が口腔ケアを実施したグループでインフルエンザを発症したのは98人中1人(約1%)だったのに対し、ご自身だけのケアのグループは92人中9人(約10%)と、10倍近くの開きがでました。
お口の中にある細菌数が関係しており、高齢者に多い肺炎予防においても口腔ケアが大切だということがあらためて確認された研究でした。
歯磨きで落とせる汚れはおよそ半分程度といわれており、歯科医院で専門的なクリーニングを受けることが大切です。インフルエンザが流行する前に早めのお口のケアを心がけましょう。