周りでもインフルエンザの流行が聞かれるようなってくるこの時期に、歯科からの予防情報をお伝えします。
奈良県歯科医師会の調査によると、介護施設の高齢者に歯磨きや舌磨きなどの口腔ケアを徹底したところ、なんとインフルエンザの発症率が10分の1まで激減したそうです。
お口の中に雑菌が多いと、雑菌の代謝物がお口の中の粘膜を弱らせ、そこからインフルエンザのウイルスが侵入しやすくなるそうです。
さらに、歯周病が進行している程、組織も弱くなっているので注意が必要です。
歯ブラシだけでもある程度の汚れは落ちますが、歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間の細菌は、歯科医院で専門的な器具によるクリーニングを受けないと除去はできません。
なんとしてもインフルエンザ予防をしたい!という方は、手洗いやうがい、マスクに加えて、歯科医院でのクリーニングも受けるようおすすめします。
宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也