COLUMN

医院コラム

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

さて、冬になると注目が高まる心臓発作についてのお話から2020年はスタートしたいと思います。

気温が下がる冬期には心筋梗塞など心臓発作が増加する傾向があり、最近ではテレビの健康番組などでもよく取り上げられるようになりました。

ところが、この心臓発作のリスクを最大なんと2.8倍も高める可能性があるのが、実は歯周病なのです。国立循環器病研究センターも、歯周病があると循環器病のリスクが1.5〜2.8倍も高まることを指摘しています。

冬の時期は、気温差等への注意ももちろん大切ですが、歯周病のきっちり治すことも心がけるようにしてください。

また、歯周病を引き起こす要因となる歯石の発見と除去には、かなりの熟練を必要とする場合も多く、経験豊富な歯周病学会専門医の受診が望ましいでしょう。

宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也

参考:音琴淳一 “歯周組織に起こる末梢血管の障害と歯周疾患の関連“日本顎咬合学会誌第34巻第3号(2014)

国立循環器病研究センター「歯周病と循環器病」:http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/general/pamph105.html