COLUMN

医院コラム

最近、アルツハイマー型認知症の原因ではないか、という研究報告が相次いでいます。以前にご紹介したのはアメリカからの報告でしたが、今度は九州大学の研究グループです。

歯周病原因菌であるジンジバリス菌(Pg菌)が、アルツハイマー型認知症の特異的な脳内病態であるAβ老人斑を産生していることが突き止められました。

もちろん、歯周病菌をゼロにすればアルツハイマー型認知症にはならない、とまで言い切れるものではまだありません。

しかし、歯周病を放置しておいて体に良いわけがありません。

歯周病は、歯石が原因となって引き起こされる病気ですので、歯科医院で定期的にクリーニングを受診し、歯石が着かないように心がけることで歯周病は予防が可能です。
また、歯周病がある程度進行した場合であっても、歯周病専門医の在籍する医院であれば、減った骨を再生できる可能性もあります。

いつまでも元気で長生きするためにも、定期的な受診を心がけましょう。

宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也