滋賀県では毎年「良い歯の健康老人コンクール」が開催されています。
この入賞者に共通する秘訣を調べた研究があります。方法は、良い歯の健康コンクールで優秀賞を獲得した老人を対象に、その歯型を採取して噛み合わせの状態などを調べるというものです。
特徴的だったのは、反対咬合(いわゆる「受け口」)や、開咬(歯を噛み合わせた状態でも前歯が閉じない)は一人も優秀賞に含まれていなかった、というものです。
実際に、噛み合わせに問題があると、ある特定の歯ばかりに力が集中してしまうことにより、歯を支える骨や、歯そのものが弱りやすくなります。逆に言えば、歯並びや噛み合わせがちゃんとしていれば、80歳で全ての歯が残っている、ということも珍しくはありません。
現在は、一生涯自分の歯を残すことが何よりも大切であると考えられるようになっており、大人のための矯正治療も増えています。