COLUMN

医院コラム

前回、「誤嚥性肺炎」に少し触れましたので、今回は、もう少し詳しくご説明したいと思います。

高齢になると、足腰が弱くなる方が少なくありません。これは、長期の入院や車いすでの生活が続くことで、足腰を使わないため筋肉が衰えてしまうために起こります。

実は、同じことが口やアゴ、頬や喉にも起こるのです。通常は、食事の時にしっかり噛むことで自然と唾液が出て、食べ物を飲み込みやすいドロドロ状にしてくれます。

ところが、入れ歯が合っていない場合などにはしっかり噛めなくなってしまい、お粥ややわらかいパンばかり食べている、という方が少なくありません。また、高齢者に多い様々な薬の服用(多剤服用)が原因で、その副作用として唾液が少なくなってしまう、というものがあります。

飲み込みにくくなることで、食べ物が気管に入ってしまい、その際にお口の中にあった細菌も入り込むことで肺炎を引き起こしてしまうのです。

まずは、しっかり噛める環境を整えることが大切です。

現代の歯科医療では、噛めるようにするための治療方法もいろいろとあります。「入れ歯でほとんど噛めない」「歯の本数が減って噛みづらい」という状態を放置せず、かかりつけの歯科医にご相談ください。