おどかすつもりはありませんが、日本の他、アメリカやスウェーデンなどの歯科先進国のいずれの研究でも、歯が残っている本数が少ないほど死亡率が高い、という結果が報告されています。
このグラフは、日本の40〜79歳の7,779人を対象とした2014年の研究です。
左端は20本以上歯が残っていたグループ、中央は10〜19本、右端が0本、というグループに分類し、約6年後の死亡率を調べたものです。
20本以上歯がある人の死亡率を1とすると、10〜19本のグループは1.94倍、1本も残っていない人は2.75倍の死亡率だったのです。
世界のどの国でも同じような結果がでています。
原因としてはおそらく、しっかり噛めないと、野菜、肉、魚などの栄養が豊富な食事が食べづらく、その結果病気になりやすいからではないか、と指摘されています。
ですので、歯を失った場合はそのままにせず、適切な歯科治療で噛める状態を回復することが大切です。
1本くらい無くてもだいじょうぶ、ということは決してありません。速やかに歯科受診をするようにしましょう。