前回は、歯並びによって80歳の時にどれくらい歯が残るかに違いが出る、というお話をしました。
今回は、「歯が20本以上残っている場合」「歯が20本残っていない場合」それぞれのお年寄りの暮らしぶりををお伝えしたいと思います。
日本の各都道府県に歯科医師会がありますが、その中でも情報発信に熱心なのが山梨県歯科医師会です。同会の患者さん向け資料『健康と歯 ―よくかんで健康長寿―』からご紹介します。
この資料では、「歯のあるお年寄りには『元気老人』が多い」と明言しています。
具体的にはこの図の通り、
- 80歳で20本以上歯が残っている高齢者は、
・家の中にいる時間は少ない
・趣味や旅行、スポーツを楽しんでいる人が多い
・仕事をしている人が多い
・人のお世話をする余裕もある
- 一方、80歳で20本残っていない高齢者は、
・家の中で生活することが多い
・テレビをよく見る
・病気や障害がある
などとなります。
歯は、体全体の中ではとても小さいのですが、健康に対して与える影響はとても大きいのです。できるだけ歯を残せるよう、定期的な受診をこころがけましょう。