今年の春に放送されたテレビ番組『1周回ってしらない話』(日本テレビ系列)で、78歳のデヴィ夫人は28本すべての歯が残っており、さらに虫歯が1本も無いことが取り上げられていました(70代の歯の本数、平均は18本)。
この理由としては、日々の歯磨き等も大切ですが、実は、歯並びが大きく関係していると考えます。
滋賀県で毎年開催される「よい歯の健康老人コンクール」で優秀賞を受賞した歴代の老人を対象にした研究があります。歯並びの状態を分析すると、受賞者の中に1人もみあたらなかったのが、「反対咬合(受け口)」と、「開口(上下の前歯が噛み合わず開いたままになる)」でした。つまり、反対咬合や開口の症状があると、将来、歯を失うリスクが高いということになります。
矯正治療には、見た目の改善だけでなく、このような医学的リスクを低減させるという目的があります。子どもだけでなく、成人でも矯正治療は可能です。
「生涯、自分の歯でおいしく何でも食べ続けたい」という方は、一度歯並びの検査を受けておくことをおすすめします。